ロージナ茶房

投稿者: | 2025年4月22日

東京・国立駅南口から歩いて3分程のところにあります。
大学通りからブランコ通りに入るだけで静かな空気が流れます。
開業1954年以来ずっと国立の人々に愛され続けています。

開業時から今日まで変わることなく、学生達で賑わい、そのお腹を満たしています。
一橋大学生のたまり場になっています。
授業と授業の間の時間潰しやお食事をしたり、お勉強の話題でワイワイしています。
私は大学は違いますが、男子学生によく声をかけられて、方程式を解いてあげたりしていました。

その一方で画家でもあった創業者・伊藤接さんの人脈でしょうか、作家、芸術家、音楽家たちが集い交流する社交場・サロンとして文化の薫りただよう街づくりの一役を担ってきました。

店名の由来をたずねると二代目・伊藤丈衛さんは「路地裏にあるから!」の一言です。
開業時に一橋大学のロシア語の先生によって命名されたのですが、路地裏に語感が似ている「ロージナ(故郷、祖国、大地の意)」を思いつかれたのかもしれません。

青い扉を開けて入ると「お好きな席へどうぞ」と声がかかります。
私は2回席に行きます。
120席もあるのだから、効率良くサービスするのに都合のより良いように誘導されるかと思いきや……この自由さにホッとしたり嬉しくなったりします。
常連さんの中には、ご自身の指定席がおありの方もいらっしゃる様子です。
1階は隠れ家よような、2階は窓越しの外光が気持ち良く….と趣きが異なります。

国立マダム達の茶話会、ご高齢カップルのランチ、ひとりの静かさに珈琲を味わう…..といった幅広い客層を受け入れる懐の深さを感じさせます。

私は「キーマカレー」「昔ながらのプリン」冬になると出てくる「牡蠣のグラタン」が好きでオーダーします。
とにかく量が半端なく多いです。
マダムに「キーマカレーは美味しいでしょう?」と声をかけられます。
「ロージナ茶房」の看板メニューだそうです。
メニューの種類は「200以上」です。
もちろんボリュームたっぷりですが、案外するーとお腹に入って、気がつけば完食しています。
ま、無理をなさらずにお願いいたします。

コーヒーは日替りで豆が変わり、いろいろな味が楽しめます。
「企業秘密ブレンド」もあります。

「ロージナ茶房」の根底に流れる揺るぎないおおらかさは、古くからのお客様はもちろん、初めて訪れる者にさえ、郷愁に似た想を抱かせてくれます。

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